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キャンプホリックの一人話談

街を走り、山を登り、キャンプして遊ぶ、の巻

雪中ランニング

3月30日は東京に雪が降った。

もうすっかり葉桜になってはいても、まだ六部くらいは花を咲かせている綺麗な桜並木の通りは嘘みたいに真っ白に雪が降り積もって、うっすらピンク色の桜の花と真っ白な雪と青々とした雑草の新緑が景色を現実の風景じゃないみたいに彩って、僕は窓から見える謎の現象に居ても立ってもいられなくなってランニングに駆け出した。

 

2〜3日前には25度くらいまで気温が上がって、その辺をTシャツで歩いている人もいたのに、走っていると目に雪が刺さってくるくらいこんこんと降りしきっている。

コロナウイルスの問題で外出が自粛されてはいても、次から次に踏み荒らされた歩道はベシャベシャでシャーベット状のあぜ道になってて、そこを構わずガシガシ走っていると子供の頃に雪で遊んだ時みたいな気持ちになって、シューズがずぶ濡れで足が痛いほどかじかんでも走ってる事が笑っちゃうほど楽しかった。

雪の中を全力ダッシュで走り回る犬の気持ちが分かった気がした。

普段のランニングコースにしてる道沿いに新築の戸建が完成したようで、よりによってこんな日に見学会がオープンしてて、傘を持ったスーツの男の人が震えながら走ってる僕にまでよかったらご覧くださいと言ってきた。

なにもこんな日に…と思ったが、あの人から見たら僕の方が何もこんな日に…と思っただろう。

でも桜が咲き誇ってる並木道に雪が降ってる光景なんて、もう死ぬまでお目にかかれないかもしれない。僕にしたら絶好のランニング日和だった。足は痛いの通り越して感覚がなくなってた。

 

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ランニング以外は外出する気はなかったので、仕事は休みだけど何しようかなって考えてたら、うちの御殿場桜が一気に満開に。

これで家の中にいても花見と雪見が同時に味わえるなって事で夫婦揃って昼から飲む日になりましたって話。

 

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旭山桜の方はあともうちょい。