ブサイク
およそ40年間、自分の顔を毎日見てきているが、どんどんブサイクになっている気がしてならない。
なぜなんだ。
整形手術はしないまでも外見にはそれなりに気を遣っている。平日も休日もトレーニングしない日はないから無駄な贅肉もなく納得いくスタイルは維持しているのに、年々どんな服も似合わなくなってきている気がするし、どんな髪型もしっくりこない気がする。
かと言ってそういう事を気にしすぎているわけでもなく、自分らしく気持ちよく生きれればいいわけだから変なストレスもないんだけど、肌荒れとかデキモノなんかによく悩まされる。
食事だってそもそもヘルシーな食べ物が好きだから、体の調子を悪くするような食習慣はないし、毎日規則正しくよく寝てスッキリ起きれている。
こういう人間でありたい。と思う自分でいられるように生きているはずなのに、なぜ俺はどんどんブサイクになっていくのか謎だ。
いつも眉間にシワを寄せていると次第にそういう顔になっていくように思うから、僕は意識的に口角を上げていつも明るい表情でいようと努めているのに、それなのになんでブサイクに進行していくのかね。
自分の体が自分の意識に逆らいまくってる。
みんなの体もこんなに言うことを利かないんだろうか。
なぜこの体は俺をブサイクに仕上げていこうとするのか。
桜の木が自分じゃ支えられない枝の育ち方しちゃって、人間に支柱を作ってもらわないと自分の枝の重みで折れちゃうみたいな不自然さと同じに思えてしまう。
自然ダメじゃん。みたいな。
イライラやストレスもなく、気持ちよく伸び伸びと暮らしていても自分が自分の良いように成長してくれないこの感じ。
ただ、嬉しいやら情けないやら、うんこだけはほぼ完璧と言える形で出すこの体に僕は泣けてくる。トイレットペーパー使わなくても大丈夫なくらい綺麗に出る。しかもしたい時に出る。
なぜうんこだけ俺の意識と体が同調し合ってるんだ。
声かけしたり目で合図を出したりしなくても、ノールックで完璧なパス回しが出来て得点につながる良いチーム。
そんな感じが俺とうんこの関係です。
こんな馬鹿みたいな体だからどんどんブサイクになっていってるのか。。