お花見はどこだっていい
この頃ようやく暖かなってきたけど、でも3月なんかは日中暖かくても寒暖の差が激しいから朝とかはしっかり着込んでないとちゃんと寒くて、こんなんじゃ桜が咲くのはまだまだ先だろうな〜なんて思ってると、急になんかブワッと気温が上がって春通り越して夏がきちゃったみたいな日があったりして、それで桜のつぼみも一斉にモリモリッと膨らんできて、この分なら来週あたりには花見できそうなんじゃないのって期待に胸も膨らませてると、どっかに潜んでた冬将軍がいきなり舞い戻ってきて花見どころか外出るのも嫌んなるくらい寒くしやがるし、そういう時はだいたい『こないだまでずっと晴れてたのに急に天気悪い日が多くなったよね』みたいになって、ニュースで言ってるみたいに本当に桜咲くのかなって心配しちゃうんだけど、わりとちゃんとニュースの言う通りの頃に開花するから、なんだかんだ朝のニュース番組で天気見てるのが確実なんだなって思ったりもする。
けど、咲いたら咲いたで今度は地球が俺らに意地悪してるのかってほど毎年必ず風が強くなって、せっかくの満開の桜の見頃はその風のせいで短くされてしまう。
夏にセミがあんだけうるさく一日中鳴いてりゃ、そりゃすぐ死ぬわって思うのと同じ。
黙ってりゃたぶんもうちょっと生きるよ。
風吹かなきゃ花見もっと出来るよねって感じ。
でもしょうがない。
そういうものなんだから。
それが春先。
ある程度は寒いの風強いの我慢して花見するのが春。
でも今年は異例の暖かさで桜の開花も早まって、急に寒くなったりする日もあるし、風もやっぱり強くなったりしてるけど、こないだの日曜日の東京は風ない、寒くない、まだ春先なのに25度超えるっていう最高の花見日和だった。
そうだったんだけど、問題っていうのは本当に一難去ってまた一難なもんで、今年は新型コロナウイルスのおかげで天気も風も関係なく花見をする事自体が自粛モードになってしまった。
実際は花見というより一箇所に固まって宴会するのは控えようねって話なんだろうけど、それって花見すんなと同じだから、気持ち的には花見しちゃダメなのかーって気分になってるのは自分だけではないはず。
それでも関係なく花見してる人は大勢いるだろうけど、僕の場合はカミさんのご両親にお会いする機会があるもので、自分は感染したって良いって思ってても自分のせいで他の人に迷惑をかけてしまうかもしれないんだと思うと今年は恒例の小金井公園花見は遠慮しておくか…と。
それでいい。
だってお花見は外でなくても出来るのだから。
ルールとモラルは自分のためだけにあらず。
これは御殿場桜と旭山桜。
立派なソメイヨシノみたいに見上げる事は出来ないけど、この桜達が花を咲かせたらうちのベランダで小さなお花見をしたい。
気持ちよく綺麗だな〜と思いながら美味しく食べて楽しく飲めるならそこがどこだって構わないはず。