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キャンプホリックの一人話談

街を走り、山を登り、キャンプして遊ぶ、の巻

運命を味方に

僕は【運命】を信じている。

信じていた方が余計な感情に自分を揺さぶらないで、いつも冷静な気持ちで出来事を受け止められると思う。

たとえば、家を出るのが遅れて電車になり遅れそうになってる時に限って、駅の階段とかエスカレーターとかでやたら歩くのが遅い人がいたりするけど、それは自分が家を出るのが遅れたのが悪いんであって、自分の前を歩いてる人はなんにも悪くないんだから、それにイライラしても自業自得としか言いようない。

むしろ今日は急がない方がいいと運命に促されているのかもしれないと思うようにしている。

車の渋滞もそう、マスクやトイレットペーパーの品薄が続いてるのもそう。

出来事に対して焦ってはいけない。

 

ただ、自分は仙人じゃないのでなんでもかんでも寛大な精神で受け止められるわけでもない。

こうなってほしいと願う事と反対の出来事ばかりが続いたら『ちっくしょう』となってしまう。

でも運命ってものは『ひたすら』な人に微笑むものなんじゃないかと自分は思っている。

揺るがない精神で明るく前向きに努力し続ける人の運命はその人にとって良い結果をもたらす。失敗しても幸せなゴールが待っている。

因果応報ではないけど、他人を妬んだり、恨んだり、イライラしてばかりいたり、人を傷つけたりしている人は、お金や地位や仲間をたくさん持っているとしても、きっとどこかで運命に嫌われて取り返しのつかない後悔を味わう事になるんじゃないか。

 

そう思うきっかけになったのは、今からもう15年くらい前の事だけど、その当時よく遊んでた清水君って友達がいて、清水君は甲本ヒロトの大ファンで、少しでも甲本ヒロトに近づきたいって一心で革ジャンを着てロンドンに旅立った。

清水君は革ジャンを着てロンドンの街を歩けば甲本ヒロトに近づけると思ったんだ。

清水君がロンドンから帰ってきて、旅先で撮った写真を見せてもらって、僕は本当にビックリした。

清水君と甲本ヒロト本人のツーショット写真があった。

なんと甲本ヒロトの雰囲気を感じたいがために行ったロンドンで本当にバッタリ本人と出会しちゃってたんだ。

清水君がロンドンの街を歩いてる時に、すれ違ったバスがなんだか妙に気になったらしくて、理由は分からないけどとにかく走ってそのバスを追いかけて、停留所で停まってたバスに追いついた所で、そのバスに乗り込んだら本物の甲本ヒロトが乗ってたって嘘みたいなホントの話。

彼はものすごく気持ちの綺麗な人間で、誰に対しても自分らしくいられる真っ直ぐな青年だった。

そんな彼だからこそ憧れの人と憧れの地で巡り合える運命が回ってきたんだと、その話を聞きながら僕は思った。

だからきっと自分の意にそぐわない事が起きてしまうのは自分自身のせいなんだろう。自分のカルマが自分をそう導いている。

本当にそうかどうかはどうでもよくて、そう思っていた方が一人の人間でいられる。

そういう風に思った時からどんな時でも誤魔化したり、隠したり、嘘をついたり、虚勢を張ったりしないよう心がけて、毎日に自然な明るさを感じられるように自分なりに取り組んできた。

それが運命が自分に微笑んでくれる唯一の方法だと思うから。

 

そして昨日。

僕はついになにかを感じ取った。

予感がしたんだ。

仕事からの帰り道。

頭の中にハッキリとしたイメージが突然飛び込んできた。

僕が帰ると奥さんがカレー作っててくれて、僕はそれを喜んで最高に美味しいカレーをお腹いっぱい食べる。

そして次の日は仕事が休みだから、昨日のカレーを独り占めしてルンルン気分で味わう。

そういうイメージがパッと閃いて、ついに運命が微笑んだんだと悟った。確信した。

 

そして僕が帰ると完全なるトマトパスタが出来上がろうとしていた。

単なる妄想もいいとこだった。

運命はそう簡単に微笑んでくれないようだ。