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キャンプホリックの一人話談

街を走り、山を登り、キャンプして遊ぶ、の巻

のび太と互角

ドラえもんの『のび太』と言えば横になって眠りに落ちるまでのスピードがメッチャ早い事でも有名だが、僕の知り合いにはのび太と互角の早さで眠りにつく事が出来る人がいる。

ちなみにのび太は横になって0.93秒で寝る事ができるとされているが、僕の知り合いもほぼそれ。

はじめて見た時はあまりの早さに寝たフリなんじゃないかと思ったが、本当に横になって数秒もしないうちにイビキをかいてぐっすり眠りに落ちてるもんだからたまげた。

そういう人って本当にいるんだって思った。

 

その人は元お笑い芸人で職場じゃみんなから『芸人』ってそのままのあだ名で呼ばれてた。

お笑い芸人だったんだからって事を理由に職場の飲み会とかの集まりがある時は必ずその中で『余興』を企画させられて、さあ余興の時間だってなると『おい!芸人!余興!』と急かされて、それが次第に『おい!余興』と、もはや呼び名が『余興』と化してしまう、あのカオスな上下関係が傍で見てて最高に面白かった。

 

ただ本人は余興をやらされる事を心底嫌がってた。

芸人さんは太っていて背が高くて笑い声がデカくて、ちょうどドラゴンボール牛魔王を実写化したらこんな感じだろうって外見をしてるんだけど、牛魔王と違って強そうには一切見えない。

あれだけガッシリしてて豪快にガッハッハ!と笑うのにぜんぜん強そうに見えない所も面白い。

見た目通りバクバクよく食うから、何が1番好きなのか聞いたら、そんなに考え込むかねってほど頭を悩ませていたから、じゃあ食べ物じゃなくても1番好きな事は?って聞くと、またしはらく考え込んで悩みに悩んで出した答えが

 

『ヤフーニュースを見る事』だった時に、僕はこういうところをお笑いで出せば良かったじゃないかなーって思った。

色んな所が残念なのものび太と互角。