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キャンプホリックの一人話談

街を走り、山を登り、キャンプして遊ぶ、の巻

使いかけのパイオラン

人に話すほどのことじゃないんだけど、自分の中では可笑しくてたまんない事。

そういう事ってけっこうあるだろう。

それは夢に少し似ていて、自分の頭の中だけで笑った事ってすぐに忘れてしまう。なんかのタイミングでデジャブみたいに思い出す事もたまにあるけど、口に出して人に話さないと記憶って残りにくいんだろう。夢も人に話して聞かせると意外と忘れないものだ。

だから忘れないためにここに書くことにする。

 

『パイオラン』という養生テープがある。

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建築現場では塗装屋さんや防水屋さんなどが頻繁に使っているもので、ガムテープより切りやすくて剥がしやすく、汚してはいけない箇所を保護する時なんかに使う。

自分はマスキングテープで仕事しているので、パイオランを使う事はあまりないんだけど、たまに少しだけパイオランが欲しい時があって、そんな時は塗装屋さんや防水屋さんに少しだけ分けてもらったり、現場事務所にも大体置いてあるので監督さんに聞いて使わせてもらったりするんだけど、丸々一個も必要ないから使いかけのがあればそれを貸してほしいとお願いする。

この時に『すいませんけど、使いかけのパイオランを…』と口にする度に、毎回『あ、俺いま壊れかけのレディオみたいに言ってないか』と思って一人でメッチャ恥ずかしくなってしまう。もうそれが癖になっている。

相手の人にも『壊れかけのレディオみたいに言うな』って思われてるんじゃないかって気になっちゃってしょうがない。

でも、ついつい使いかけのパイオランって言ってしまう。

そのたびに『やばい、また壊れかけのレディオみたいに言っちゃってるよ』って思ってしまって、一人で周りを気にしながら笑っちゃうのを堪えてる。

人と一緒にいてもコソコソ話してクスクス笑うのが好きな自分は一人でいても馬鹿げた事を想像してニヤニヤを必死で堪えながら真面目なフリして仕事している

俺がアーティストだったら『使いかけのパイオラン』を作曲したいところ。