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キャンプホリックの一人話談

街を走り、山を登り、キャンプして遊ぶ、の巻

インフルエンザに超注意

インフルエンザが怖い。お化けより怖い。

建築の仕事をしているので朝から晩まで外で体を動かしているからまさに体が資本。

いくら流行っているからって、この師走の忙しい時期にインフルエンザなんかにかかってしまったらもう本当に駄目だ。ダメダメ。

かと言って無理して出勤しようものなら、現場内にウイルスをバラまく事になってしまう。

インフルどころか風邪だって引きたくない。具合悪いのなんか大嫌いだ。元気なのが良い。

たまに風邪ひいてノドが痛かったり、熱があったりしても気にしないで普通に生活する人がいるけど信じられない。

ちょっとでも『風邪かもしれない…』と予期したらすぐ薬飲む。

子供の頃は喘息持ちでしょっちゅう病院に行っては吸入して、風邪引いたらだいたい1週間は学校を休んでたような病弱な幼少時代だった。

幸いと言うか、母親が看護師だったので病院に行けばそこには母親がいるし、頻繁に病院通いしてるもんだから他の看護師さん達も顔と名前を知ってくれてたので病院にいる事は学校にいるのとほとんど同じような気分だったけど、朝昼晩と色んな薬を飲まないといけなくて、ただでさえ食べ物を受け付けない状態なのに苦いだけの粉やら粒を流し込む作業は思い出しただけで気持ちが悪くなってくる。

学校を休みたくてたまに風邪引くと喜ぶ奴がむしろ羨ましかった。学校に行きたくて仕方ないなんて思ってはなかったけど、寝ても覚めても気持ちが悪くて高熱は下がらないし呼吸するのも大変な状態で何日も過ごさないといけないんだ。いつも心の中で『もうやめてくれ、これ以上苦しめないでくれ』って病気に懇願していた。

医者のススメで増やされた漢方の薬を1日3回、しかもこれまた苦い顆粒の薬をわざわざお茶に溶かして口いっぱいに苦さが広がるように飲めと言ったその医者を恨みながら3年間続けた結果

俺の喘息はすっかり治った。

というか風邪さえめったに引かない強い子になっていた。あの漢方のおかげです。

まだ病弱だった子供の頃にマイコプラズマ肺炎だと診断された時、なんかすげーカッコいい病気になったぞ!って密かに心の中で喜んでいたのがいい思い出です。

病気がちな体質が改善されて得たものは計り知れないが、逆に改善された事で失ったものもある。

 

あの妙な夢と隅っこ逆転現象だ。

隅っこ逆転現象とは

喘息で苦しんでいる時に目が覚めると、かなり高い確率で部屋の隅、仮に真四角の部屋だとすれば四辺が90度の隅になってるわけだけど、それがこっちに向かって出っ張っているように見える現象。

四角い部屋の角を外から見れば逆に手前に出っ張るわけだけど、それが部屋の中でそう見えてしまう現象なんだ。

部屋の壁のどの辺から出っ張って見えるかはその時によって違ったけど、奥まっているものが手前に向かって見えて、こっちに向かっている角が逆に奥まって見えていた。

面白いからしばらく見続けていると、そのうち普通の見え方に戻ってしまう。

もう一度逆転させたいと思って目を凝らしてみても中々そうはいかなくて、うなされて目覚めた時にだけパッと景色が逆転している。

あの不思議な現象は喘息が治って以来パッタリとなくなってしまった。

それとあの夢。

これもうなされている時にだけ見ていた夢で、まず最初に視界全体がドス黒い色ばかりの色鉛筆でぐちゃぐちゃに殴り書きしたみたいにあっという間に真っ黒くなってしまう。

すると次の瞬間、自分が巨大な岩の壁の前に立っていて、両サイドから男が猛ダッシュでこっちへ向かって走り寄ってきて、自分の顔のすぐ横で『100は駄目!100は駄目!』と怒鳴り散らしてくる。立っている自分の右と左に男がいて、両方から100は駄目!と叫ばれている異様な状態。

そしたら、また最初のぐちゃぐちゃ!って映像に戻って、今度はパッと砂漠のど真ん中みたいな所に自分がいて、目の前には砂の上でボートに老人がオールを漕いでいる。

そのボートには『100』と書かれたペナントが帆のように張られている。

そして目が覚める。

 

この二つの奇怪なお約束は喘息の完治とともになくなった。

あの夢は子供ながらに意味深な恐ろしさを感じていたのでもう見たくないが、視界の逆転現象はトリックアートみたいで面白いので見れなくなってしまったのは残念。

かと言って喘息はもうこりごりだけど。

もしかしたらトトロみたいに子供の時にだけ訪れる不思議な出会いなのかもしれない。

 

なにはともあれ元気が一番。

元気はあればなんでも出来る。

油断大敵家事親父だ。