俺だけ…？

子供の頃からずっと風呂をシャワーだけで済ませる時は、シャワーをずっと出しっぱなしじゃないとそこにいるのも気持ち悪いおかしな癖を直せなかった。

シャワーが出っ放しだと音で家族に気づかれるから、シャワーを止めろと言われるんだけど、止めた途端に自分の足元が気持ち悪くなってきて、それでも我慢してると浴室のどこにも触りたくなくなってくるんだ。

なぜだか分からないけど、とにかくむしょうに気持ち悪い。

でも、またシャワーを出せば一瞬で気持ちがリラックスして、ゆっくりしていられるようになる。

不思議と浴槽のお湯の中に浸かっているとシャワーは必要なくなる。浴槽に浸かれば体を洗う時もシャワーを出さなくても気持ち悪く感じずに済む。

ただ、浴槽の中に水が張ってあるだけで、その中に入らないなら無理。シャワーを出しっぱなしにしてないとそこにいたくなくなるんだ。

子供の頃からからずっとそうなのに自分でも不思議で困っている。

綺麗なお風呂でも同じだし、温泉なんかに行ってもそうだし、プールとかでも同じ場所にジッとしているのに抵抗を感じる。

これは一体なんなんだろう。

幼少期に風呂場でものすごく不快な事があって、その思い出を無意識に閉ざしてしまったから自ら思い出す事はできないけど、そのせいでシャワーを出してないとムズ痒くなるほど居心地が悪くなってしまうのか…。

そういうのを心理学的にトラウマと言うような気がして、この事を自分で詳しく調べるのがなんか怖い。

俺自身がトラウマから自分を守るために封印した記憶を呼び起こすのは、パンドラの箱を開けるようなものだろう。

だから、俺以外にも『自分もそう！』と言ってくれる人がいたら、ものすごく救われる。その人は同士だ。

誰も知らない、知られちゃいけない、のだろうか…