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キャンプホリックの一人話談

街を走り、山を登り、キャンプして遊ぶ、の巻

生類憐みの令

もし、俺が徳川綱吉だったら今の時代のペットショップ対して、幼犬だけじゃなく老犬も置きなさい、と発令したい。もちろん猫も同様に。

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生後2ヶ月くらいの仔犬や仔猫なら動物好きには可愛く見えて仕方ないのは当然。

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うちにも犬が1匹いるが、去年の冬にもう1匹いたキャバリアが死んでしまった。

このキャバリアは小さい頃から体が弱くて、大変手のかかる子だった。

肝臓が悪くて尿で体に不要なものを排出しにくい体だったから、尿毒症にならないように毎週に2回病院に連れて行き点滴を打ってもらって、家であげるご飯も低タンパクの専用フードだった。

俺はお金持ちじゃないので、週に2回通院したながら、点滴だけでなく薬屋血液検査にもお金を払っていたら、それだけで年間100万円近く必要になる。

旅行を我慢することもあったし、欲しいものが買えたいこともあったけど、徐々に弱っていきながらも無邪気に俺と遊びたがるあいつを邪魔な存在だなんて思えなかった。

最期の時は立つ事さえ出来なくなっていたのに、それでも這いつくばって俺の側に来ようとしていた。体のあちこちが黒い糞尿に染まっていても汚いとは思わなかった。

最期まで体を拭いて頭を撫でてちょっとでも安心できるように側にいた。

 

ペットショップで動物を飼おうとしてる客に対して、そういう事になるかもしれないよ?それでも貴方はちゃんと飼っていけるの!?って面と向かって確認する必要があるのかって考えたら、それは違うと思うんだけど、店にいる動物はみんな小さくてメッチャ可愛らしいばかりだから、みんな必ずデカくなって、みんな老いていくんだって事をものすごい分かりやすい形で意識出来るようにするために老犬もそこにいるべきじゃないかと思う。

可愛いばかりがペットじゃない。とは誰でも思っている認識だろうけど、可愛さがハチ切れんばかりの子犬や子猫に見入ってしまうと冷静な判断が薄らいでしまわないだろうか。

 

たとえば保健所にいる引き取り手がいなくて殺処分を待つだけのような環境にいる高齢犬をショップが引き取ってっていうのはどうだろう。

動物を売る商売をしてる方からしたら、売れる見込みのない動物の面倒を店で見るなんてまっぴら御免だろうけど、どこの誰に飼われるか選ぶことの出来ない動物達が身勝手に捨てられたり虐待されたりする事態を抑止できないなら、そうやって高齢の動物を店に置いて、客が『そうか、ちっちゃくて可愛いこの子達もいつかはこうなっていくのか』って事実を目の当たりにした上で、それでも『いや!自分はやれる!』って意識を持てるなら、それではどうぞお買い求めくださいって感じにするのもアリなんじゃないだろうか。

 

まあ、俺なんかが思いついた事だから、そんな事しても意味ないのかもしれないけど。

 

生き物は自分の知る限りカメムシ以外すべて大好きだから動物園に行くのも最高楽しいんだけど、動物園に行って飼育されてる動物達を100パーベストの状態で見た事あるよって人なんているのかな。。

せっかく行ってもピクリともせず爆睡してたり、寝てるならまだしもオリの中にさえいないこともザラだったりする。

あと、いるみたいだけどどこかぜんぜん分からんってことも普通だし。

たぶん飼育員にならない限り全部の動物達のナイスなシーンはお目にかかれないんじゃ?

 

だから。たとえ真夏で暑くて動物がぐったりしてる中でも、その動物のオリのトコにモニターを設置して、今日はこんな感じになっちゃってますけど、夜になって涼しくなるとこんな風に活動的になったりしてるんですよって場面を訪れてた人がパッと見れるようにしたら、生の姿で動き回ってる所が見れなくても残念な思いだけで通り過ぎる事がなくなってメチャいいんじゃないか。

まあ、本当は動物園なんかそもそもない方が動物達は自由に暮らせていいんだけど。

 

こんな事ばっかり考えてたら、そのうち肉を食うのをやめた方がいい!と決断してしまいそうだから、答えを出すより考える事に意味があるんだって事にしといて終わらせた方がいいな。