ラピュタの謎
『天空の城ラピュタ』はジブリ作品の中で地上波での放送回数が2位だそうだ。
1位はナウシカの18回で、ラピュタは一歩届かずの17回らしい。
ジブリ作品はすべてディスクで所有しているが、地上波で放送されているがなぜか見てしまう。それでも俺のジブリ視聴回数はラピュタがダントツの1位である。2位はたぶん『紅の豚』
子供の頃から何度も観ているのに、自分でもよく飽きないなと思うほどしょっちゅうDVDを再生してる。家にもあるのに車の中にもラピュタ置きっぱになってるし。
シーンは全部覚えてるし、セリフだってほとんど同じタイミングで言えるだろう。
俺の好きなセリフはパズーとシータがラピュタに不時着して、2人を結んでいる紐を解こうとしてるシータを遮ってパズーがシータを抱き抱えてしまう時のシータの『うわっ』みたいな声。
あと、閣下の『てぬるい!』も絶対マネして言いたくなる。
ラピュタ好きと飲みながら話をしたりすると、だいたいマニアックな視点でのトークになって、ドーラがパズーの家を占拠してるシーンでモールス信号を盗聴してる時の手に持ってる手帳には『ANGO』って書いてあるとか、困った時のおまじないを言えるかとか、ルパン3世のテレビシリーズ155話『さらば愛しきルパン』にラピュタのロボット兵が登場するとか、そんな話題で盛り上がるものだが、俺にとってはそんな事よりずっと疑問に思い続けている事がある。2つある。
一つ目は、パズーの親父さんがラピュタのことで街の人達から嘘つき呼ばれされたまま死んだという話。
でも、パズーとシータがポムじいさんに出会うシーンで、シータの飛行石が輝くのを見て驚いたポムじいさんが『その昔、ラピュタ人だけが結晶にするワザを持っていたと聞いたがなぁ』と口にする。
いや、知ってたならじいさんパズーの親父さんの味方してやったら良かったじゃん!と思わずにはいられない。パズーも言ってやれよ!と口出したくなる。
石ばかり相手にしてるから、人間の事は我関せずだったんだろうか?
それと、もう一つがラピュタで最も有名だろうシーン『バルス』の直前。
このシーン。
抱きしめ合うパズーとシータ。
パズーがシータの耳元で『シータ、落ち着いてよく聞くんだ。あの言葉を教えて。僕も一緒に言う』と囁くところ。
ここで、たぶんパズーはシータから『バルスだよ』みたいに教えてもらうんだと思うんだけど、なぜこの時にバルスが発動しなかったのかも不思議だ。
もっと具体的に言えば、パズーは『僕の左手に手を乗せて、おばさん達の縄は切ったよ』とも言う。
だから、バルスを教えてもらう時点でシータも飛行石に触れていたから、バルスって言葉を言っちゃった時点で発動しちゃわないのか?
シータは『バとルとスを続けて言えばいいんだよ』とでも言ったんだろうか。
ラピュタの面白さに水を差すような屁理屈は言いたくないが、俺にとっては何度見てもそこが気になってしょうがない。