それこそそれこそですよ
最近『それこそ』が乱用されているような気がする。
それこそじゃないところでそれこそと言われると、話の内容よりそっちに引っかかってしまうから数秒の間その人の話が頭の中に入って来ない時間があって、それが困る。
『まさに』もちょっと似てて、まさにじゃない比較するものが話の中に出てくるから『まさに』と言えるものがある。
『それこそ』も引き合いになるものがあるから、それこそと言えるんだと思うんだけど、急に脈絡もなく『それこそ』と言われても『逆』じゃないのに逆にって言われてしまった時みたいに困ってしまう。
でも、誤った使い方をしてるよ。なんて言う勇気はない。俺にはない。
もし間違いを指摘したら、それこそ逆に『自分だってこうじゃん』みたいな感じで言い返されるんじゃないかと考えてしまって、もしかしたら自分だって相手に何かの不満を感じさせているかもしれないんだから、それこその使い方くらいどうって事ないじゃないかと、会話しながら頭の中で片付けるようにしている。
日本で生まれて日本で育っていても、日本語は難しいんだなと思う微妙なところ。
『代わりと言ってはなんですが』も、言ってはなんですがって言うか、代わりじゃんって話。
代わりと言ってはなんですがって言う時は代わりなんです。
『変な話』って言う人は最近少なくなったような気もしてるんだけど、これを言われる時もそのあとぜんぜん変な話をしないから、これなんのためにある言葉なんだろうって思ってしまう。
たとえば『変な話、明日ボク死ぬとして、そしたらバイト来れなくなっちゃうから、今のうちに明日のバイト休みにしてもらっていいですか?』って言われたら、これは本当に変な話をする人だから、もし自分がバイト先の店長だったら、自分の判断で休みにするかふざけんなと言うか考えよう。