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キャンプホリックの一人話談

街を走り、山を登り、キャンプして遊ぶ、の巻

ランニングの話

自分でキャンプに行くようになったのが15年くらい前からで、登山をはじめ出したのも15年くらい前からだった。

最初は虫を捕まえたくて登っていたんだが、みるみる山登り自体が楽しくなってきて、月に何座も登りに出かけるようになってた。

ところが、せっかく山登りを楽しんでるのに次の日には足が痛いとか、肩が痛いとか、遊びに行ったはずなのにどうして嫌な思いをしないといけないんだ、という問題が浮上した。

だからトレーニングで登山に屈しない体を作って、遊びたいだけ遊んでも次の日もへっちゃらでいられるようになろう!と決意して、それからもう少しで10年経つがサボらずにずっとランニングを続けてきた。

一度に1時間、ランニング中は出来るだけ止まらない歩かない、最低でも週に3回は必ず走る。

そうやって自分の中で絶対のルールを設けて、ランニングを続けていくうちに今度は走り続けるにも別のトレーニングが必要になるんだと知った。

走り続けていたある日、妙な腰の痛みを感じるようになった。止まるとすぐに治まるけど、走り出すとまた腰が痛み出す。

これはなんだと思いながらも、たぶん筋肉がランニングについて行けてないんだと判断して、その日からはランニング後の腹筋も義務付ける事にした。

思った通り、腹筋を続けていくうちに腰の痛みはなくなった。

山登りの後で疲労や筋肉痛を感じたくないから始めたランニングだったのに、気がつけばランニングに夢中になってる自分がいた。

ランニングの良さは、家を出た瞬間にはじめられるし、コースは自分の自由自在だから都内の街中でも人が少ない場所を選んで快適に走れるし、何より終わりがないことが嬉しい。

登山だとどんなに長い縦走路を選んだって、そこには必ずゴールがあるが、ランニングにはコースがないからゴールもない。そこが良い。

山頂から見る展望がないのが残念なところだけど、それでもトレイルランニングをしようとは思わない。

登山はやっぱり景色や野花や生き物の姿を見ることを楽しみたいし、自分の足元に注意して走らないといけないくらいなら、わざわざ山まで行かなくても好きな時に好きなだけ走り回れる普通のランニングが良い。

気がつけば10キロくらいのランニングなら大してくたびれないくらいになったが、それでも山登りに行くと筋肉痛になる部分があるから、それぞれで使っている筋肉は違うんだなーと痛感する事もあった。

ランニングを続けるコツはやらない理由を自分の中で作らない事だろう。

今日はなんか体が重たい感じがするからやめておこうとか、雨が降ってるしとか、出かける日だから…とか思わずにいれば何年だって続けていける。

そうしてるうちに自然とランニングに合わせたスケジュールでの生活リズムになっていくし、食べたいものもそれに合ったものを好むようになっていって、本当に自然とそういう人になっていく。

もし、どうしても挫けそうな時はこう思えばいい。24時間の中のたった1〜2時間じゃないか、残りの20時間以上は休めるんだからと。

自分は現場仕事で朝から体を動かしているが、それでも自分に負けない精神でいればランニングの辛さを乗り換えられる。仕事中は休み時間にさえ思えてくる。

それでもダメになりそうな時はこんな風に思う。

自分は今まで何十年も体を甘やかしてきたんだから、そのツケで弱い人間になってしまってるんだ。楽して来た分だけ辛いのは当たり前のこと。たった数年で何十年分を巻き返そうとするならそれはキツくて当然、自分なんかどうなってもいいからとにかくやり切るんだ!ってくらいの気持ちになれば乗り切れる。それが一番大事だと思う。

ダイエットで苦労してる人はそうすれば確実に成功する。

あと、他人のダイエットの方法を試したり、本で読んだ事を実行せずに、とりあえず走る事だけを徹底していれば、自然となにが必要で必要ないかを体でわかっていくようになれる。

それがその人にとって最良のダイエットになると思う。

みんな違う人だから、誰かのダイエットが自分にも良いとは限らないと思う。人の数だけダイエット方法があると俺は思うので、自分の体でそれを実感していく方法が最もいいはずだ。

それには最低でも3〜5年はかかると思う。

長く感じるかもしれないけど、たったそのくらいの期間を気張っていけば理想の自分を自分で手に入れられるんだ。

とにかく一人でやる。今自分はこんな事してるんだって人に話す必要もない。人と比べたり自慢したり共有したりしないで、自分だけで3〜5年続けていく。それが一番大事。