病気とシグナル
私達の体はコンディションの変化によってさまざまなシグナルを出してくる。
睡眠不足だと目の下にクマが出来たり、疲れてたりストレスを感じていると唇にヘルペスが出来たり、お酒の飲み過ぎで胃や肝臓が疲れてくると顔にニキビが出来たり、肌の乾燥やストレスでもニキビはできたりもするけど、栄養のバランスが偏ると爪がガタガタになったり口内炎が出来たり、女性なら生理前にお腹が張ったり貧血気味にもなるようだし、他にも円形脱毛症になるとか、白目が黄ばむとか、尿の色が変化するとか、目で見えるシグナルだけでもかなりある。
ニキビのような跡に残ってしまうシグナルを発信されるのは困ったものだが、自覚できない体内の不調を分かりやすく表示してくれるのは大変良くできていると思う。
体のコンディションだけでなく精神面の崩れだって見て取れるように示してくれるわけだし。
もし、そういうサインを感じる事が出来ないとしたら人は体が壊れるまで自分を酷使してしまうだろう。
空腹でもお腹が空いたと感じなかったら、食べ物を食べたいと思えなくなるんだろうし、寝不足でも眠たくならなかったら起き続けるだろうし。
だから風邪を引いた時なんかにノドが痛くなったり熱が出たりするのは猛烈に不快だけど、そういうサインを体が発信してくれなかったら、どれだけこじらせても病気なんだと自覚できないはずだ。
これは人間の脳と体が非常に優れた警備体制を整えているということ。
それなのになぜ深刻な病気ほど自覚できる症状が出ないのかが不思議でしょうがない、
軽いめまいとか、目がたまにぼやけるとか、けだるい時があるとか、ノドが渇くとか…。
わかるわけねーだろ!と言ってやりたくなる。この脳と体に。
心臓疾患とかガンとか脳梗塞とか、そういう命に関わる深刻な病気ほど一目で分かるようにサインを出しまくるべきだろう。
ピッコロくらい顔が緑色になるでもいい。
命に関わる問題なんだからそのくらい一目瞭然な打ち出し方をした方がいい。
なんで肝心な病気ほど本人が気づかないようになってるんだ。
寒いところから急に熱いところに行くと手のひらとか痒くなるみたいなどうだっていい自覚症状を出してる場合じゃないと思う。
そんなところに敏感になれるならもっと命に関わる事態に備えておいてもらいたい。
良く出来てるくせに非常事態に鈍感だ。
そうじゃない時は大袈裟なくらい知らせてくるのに、いざって時はボンヤリしてやがる。
まるでニュースで見る政治家とかの怠慢のような脳と体。
自分の事なんだから頼むよ。
自覚できない病気を患っている人が飲むと、めちゃくちゃ分かりやすく自覚症状が出る薬とかが発明されたらいいのに。
それ飲んだらいきなり顔が緑色になったら、さすがに医者も笑ってしまうか。