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キャンプホリックの一人話談

街を走り、山を登り、キャンプして遊ぶ、の巻

耳をつんざく衝撃音

出来る事なら毎日ゆっくりとお風呂に入りたい。気が済むまでお湯につかって、たっぷりと汗を流して、気持ちも体も爽快にリフレッシュして、また次に体に取り込む飲み物や食べ物をゼロの状態で受け入れたい。俺はそう思っている。

ところがそうはいかない。

なんやかんやと忙しくてシャワーだけで済ませないといけないくらいしか時間がなかったり、酔っ払って泥酔して風呂の事なんか完璧に忘れて気を失うようにベッドに倒れ込む日もある。

風呂はゆっくりしたい場所だが、ゆっくりした時間がなければゆっくりできない所だ。

 

ちなみに、体の中で一生洗わなくても汚くならないし臭くもならない場所を一箇所だけ選べるならどこを選ぶか?と質問されたとしたら、俺は絶対に『口』にするだろう。

一生歯磨きをしなくても汚くならないし臭くもならないなら最高だ。ピーナッツなんかが奥歯の溝にめり込んでも気にしないでいいし、どんだけ慣れてもたまにはオエッてなる舌磨きをする必要もなくなるんだから。

洗う部位を専用の洗料別に分かれば、上から頭、顔、口、体になると思うんだけど、もちろん体だけ圧倒的に洗う範囲が広いので、体を一生洗わなくても良くなるのが最も楽なのかもしれない。

でも、俺は体を洗う行為も大好きだ。特に足と背中。いつでもツルツルスベスベであるように丁寧に念入りに洗う。

次に良いのは首。そして脇腹、腰、ケツ、肩の順番に洗うのが好きだ。

洗う順番ではなく洗うのが好きな順で。

実際に洗い出すのは右腕から心臓めがけて洗って行く。

 

と、こんな風にお風呂が大好きなわけなんたけど、一つだけ子供の頃から頭にきている事が風呂場にはあり続けている。非常に残念な事だ。

 

風呂場でものを落とすと、ドキッ!とするほどデカい音でバーン!と鳴るのがやたらと頭に来る。とくにひどいのは石鹸を置いとく受け皿。

あれが落ちた時の衝撃音は本当にカンに触る。

一瞬なにかがぶっ壊れたんじゃないかと思うほどの音なもんだから、ただ石鹸置きが落ちただけだと知った瞬間に猛烈にイラっとする。

浴槽から出るときに蛇口の先端で背中をガリっとやってしまった時の、あの声にならない強烈な痛みもかなりムカつくけど、個人的には風呂場で物を落とした時の衝撃音の方がどうにかしたい。

床にスポンジ的なものを置けばそれでいいんだろうけど、それはそれでスポンジ的なものがカビたりしないようにケアをしなくちゃいけなくなるだろうし、出来れば余計なものを風呂場に置きたくもない。

浴室を施工する時点で音を吸収する作りにするか、そういう素材でやってもらいたいものだ。

もちろんそれでいて湿気でカビたりもしないように。

そんなものが発明されないかな…と思い続けて何十年も経った。

 

ところで、最近の風呂は滑らかな曲線でスルッとツルッとした真っ白いのが賃貸物件だとほとんどだけど、俺はステンレスの浴槽が好き。

そんで壁は緑っぽいタイルで、床は石が埋め込んでるみたいなやつが本当は良い。

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こんなのが良い。

 

足を伸ばせないくらいの狭さでも、こういう風呂にしかない哀愁めいたムードが入浴を包む良さがあるんだ。

主流の浴室でも気持ちはいいけど、俺はこれが良いと思うものが良い。いつもそういたい。